今日は、介護の現場で
「疲弊してしまう現実」
についてお話ししたいと思います。
入居者さんのために
できることをしたい気持ちと
続けるための自分のケア。
その間で揺れる思いを
共有できればと思います。
「香る」ことだけが効果的ではないという事実
https://familyhealthmgr.info/kaori-bannoujanai/
目次
できるだけのことをしたい、という優しい気持ち
施設でお仕事をしていても
在宅の高齢者を介護していても
シフトに入り、タスクをこなし
記録を残す。
入居者さん、利用者さんの笑顔や
小さな変化を見逃さないよう
できる範囲で向き合っておられると思います。
でも、正直なところ、朝から晩まで
人の生活に寄り添うのは想像以上に体力を奪います。
夜勤明けの重い足取りや
言葉にならない疲れが積もる感覚。
誰かのせいではなく
現場の日常がそうさせるんです。
「できるだけ」を重ねる中で
入居者さんのために声かけを工夫したり
できるだけ安定した毎日を
送ってもらうために
いろいろ学びながら
先輩や上司の方にアドバイスを
もらって工夫してみたり。
そうして夜間覚醒が少し減ったり
穏やかな時間が少し増えたりすると
日常の中で「やっていてよかった」
という喜びももちろんあると思います。
ただ、それを続ける中で
自分の体調や気持ちに変化がでて
きたりするのも事実だと思います。
笑顔で対応できていたはずが
言葉が少し硬くなったり
休憩中にぼんやりしたり。
環境の忙しさや人の多さとの
重なりもあって、疲弊が
ケアの質に少しずつ影を落とす
瞬間というのは実際あると思います。
それは、何かが悪いというのではなく
一生懸命関わっているからこそ
起こってきてしまうことで
ケアマネ時代に事業者さんでも
ご家族を見ていてもそういうことがありましたし
私自身も家族の介護で感じたことがあります。
アロマケアで施設に出入りしていた時も
いつも笑顔でお仕事をしておられる
職員さんの中でも
きっと同じような思いを抱えた方が
おられたと思います。
アロマケアをしていると
ある職員さんが満面の笑みで
「今日アロマの日だったんですね!
いい香りで癒されますー!
毎回私も楽しみにしてるんですよ。
仕事中にこうやって癒されるなんて
ないですからねー。」
って言ってくださったんです。
その時も思ったんですが
入居者さんだけでなく
お世話する側の職員さんや
ご家族も、自分の癒しや
体のケアが必要なんですよね。
寄り添う側の心身が追いつかないと
「これでいいのか」と立ち止まってしまうことも
起こってくることは予想できます。
続けていくためのバランスが難しいんですね。
疲弊のサインを見逃さないために
介護の現場では
疲弊が「続かないケア」を生む現実があります。
仕事として割り切り
入居者さんのために動いても
体や心の限界が来ると動きが鈍ったりします。
私自身も何かはっきりわからなくても
「あれ?」って日常で感じるときは
嗅覚反応分析で自分を分析しています。
嗅覚というのは、自分がどう感じているか
という主観ではなく
脳が、体が感じているストレスを
見える化してくれるものでもあります。
だから、自分では大丈夫と思っていても
実はsosが出ていたというときは
意識的に休息したり整えることをします。
だから、私は施設にケアに行っていた時も
入居者さんだけでなく職員さんにも
トリートメントをさせてもらっていました。
それは何も贅沢なことではなく
職員さん一人一人が
そこでは大切な人だと思うからです。
質の良いケアができるのは
ケアを提供する側もよい状態で
なければ難しい。
でも実際には職員さんは
みんな自分のケアは後回しになっている。
人のために一生懸命働ける人だからこそ
起こってしまうことだと思います。
いつも遠慮して「私はいいですよ」
と言ってしまう職員さんには
ちょっと強引にトリートメントを
させてもらうこともありました。
本当に、ほんの10分ほどハンドトリートメントを
しながらたわいもないおしゃべりをして
手の疲れも少しとる。
そんな休憩ともいえないほどの
ほんの少しの時間ですが
終わった後は、とびきりの笑顔で
「これでまた仕事頑張れます!」
って言って下さるんです。
だから、入居者さんだけでなく
職員さんにもケアを受けてもらう。
これは私のある種のこだわり
といってもいいかもしれません。
それが、施設全体のためにもなり
入居者さんのためにもなり
職員さんのためにもなるからです。
中には、仕事で悩んで辞めようかと
思っていたという人までいました。
こんなちょっとしたケアが
心を軽くして退職の危機を
回避することになるなんて。
でも、こういうのこそが
意外と大事だったりするんですよね。
誰も悪くない、現場の現実
嗅覚反応分析を学び、
自分や家族のケアにも取り入れて10年。
疲弊は「頑張っていない」わけでも
「やる気がない」からでも
「入居者さんのせい」でもありません。
人の生活を支える仕事の重さ
シフトの連続性、感情の積み重ね
そういうのが自然に生むものなんだと思います。
今では分析士の方々にも
この「続けるための視点」を伝えています。
自分を整える時だとしても
無理が来るようなやり方では
続きません。
だから、ケアの技術だけでなく
自分の疲れを観察する目が
結果として入居者さんに還元される。
そんな気づきを共有しています。
※※※※※※※
今日の情報が、
読んでくださっている方の
参考になるといいな、と思っています。^^
それではまた、明日このブログ
でお会いできたら嬉しいです。
八木 佳織
この記事を読んで、
「うちの施設のあの方に、少し似ているかも」
と感じた部分があれば、
30分ほど、状況を整理するお話もしています。
今すぐ何かを始める前提ではありません。
考えを整理するだけでも大丈夫なので、
必要なタイミングでご相談ください。
https://www.reservestock.jp/pc_reserves_v3/courses/22308?course_id=155161
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【関連記事】
介護現場で「体の反応」をどう捉えるか ― 嗅覚反応分析という、もう一つの見方 ―
https://familyhealthmgr.info/kaigogennba-karadanohannou/























